この豆知識で紹介しましたノーカーボン紙に関連して、今回は減感加工を取り上げてみたいと思います。 技術的な話が続きますが、ちょっと知っておくだけでお客様ご自身にとって使い勝手のよい伝票をご注文する際の参考になりますので、少しお付き合いください。
ノーカーボン紙ならではの減感加工をうまく活用しましょう
現在の伝票類は、ほぼすべてと言ってよいくらいノーカーボン紙が使われていることは紹介したとおりです。 復習の意味を込めて、ノーカーボン紙の構造と原理を簡単に説明しておくと、化学反応して発色する混合反応液が入ったミクロレベルの粒子状のカプセルを紙の表面に吹き付けた構造で、筆の圧力によってカブセルがつぶれて、混合反応液が化学反応を起こし、発色するという仕組みです。 紙に吹き付けられたカプセルはミクロ単位の極小のため肉眼で見ることができませんので、見た目は普通の紙と変わりません。
当店の伝票類で出来る減感加工
さて、本題の減感加工ですが、これはノーカーボン紙の一部に特殊なインクを塗布して複写効果を無効にすることです。 例えば、ノーカーボン紙を使った伝票で、受領印欄などの複写を必要としない箇所には、減感加工を施すことによって複写しないようにすることが出来るのです。 当店の複写用の伝票類でも、この減感加工を承っています。 減感加工に対応しているのは、「目的別伝票・業種別伝票」のテンプレートをカスタマイズするコース、「そっくりさん伝票」、「Word・Excel原稿を印刷用データに変換」、「完全データ入稿」の5営業日後出荷コースの4コースです。
お客様のご指定箇所を複写無効に
各対応コースの減感加工の指定は、各コースの注文フォームで行います。「減感あり」をチェックしていただき、複写効果を無効にする部分や箇所を入力していただければOKです。 これで、お客様の指定する箇所が複写されないようになりますので、お客様の使い勝手に合わせて、減感加工をご活用ください。 なお、減感加工を指定された場合、納期の追加はありませんが料金が変わってきますので、ご希望の商品の価格表にある基本オプションで、料金をご確認ください。